「忙しい」「疲れた」は本音じゃない?――やらない理由と向き合うとき

は~~~、部活が忙しくてつかれたな。。。

そんなこと言っていないで、ちゃんと勉強したら??

もう、わかったよ。。。

おやおや、疲れていると確かに勉強することは大変じゃな。ただ、そればかりを口にしていると、いよいよ大変なことになるぞい。

本日はそこら辺の話を詳しくお話しするぞい。

「今日は疲れたからムリです」その言葉の奥にある本当の気持ち

ある日の塾でのことです。
中学3年生のタカシくん(仮名)は、いつもより元気がありませんでした。机に座るなりため息をつき、「今日は部活がきつかったんで、ちょっと無理です」とつぶやきました。

タカシ君のお母さんは、「そうか、大変だったね」と声をかけましたが、心の中でこう思いました。

「本当に“できない”のかな?」

彼は机にワークを出さず、スマホを見つめていました。

もちろん、毎日の生活の中で疲れることはありますし、すべてを否定するつもりはありません。

でも、でもですよ。このような日常を送っていると

“疲れたからやらない”という選択が日常になり、いつか取り返しのつかない差になるのです。

やらない理由は「忙しい」「疲れた」ではない

生徒がよく口にする理由には、次のようなものがあります。

  • 「部活が長引いたので…」
  • 「眠いので…」
  • 「ちょっと今日はムリです」

けれど、どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、スマホは見ます。ゲームもします。

さらに少し深く話してみると、もっと本音が出てくることがあります。

  • 「やっても点数変わらないし…」
  • 「めんどくさいし…」
  • 「そもそも、勉強したくないんです」

つまり、「やらない」ことの本質は、「疲れた」や「忙しい」ではなく、「やりたくない」「効果を感じられない」という思いにあるのではないでしょうか。

「歯磨き」と「お風呂」はめんどくさくてもやる理由

みなさんは毎日、歯を磨きますよね。
「今日は面倒だからやめよう」と思っても、ほとんどの人がきちんと歯を磨きます。
お風呂だって同じです。疲れているときは「入りたくないな」と思う日もあるでしょう。けれど、実際にはちゃんと入る方が多いのではないでしょうか。

これはなぜでしょうか?

答えは簡単です。
「歯磨き」や「お風呂」は、もう“習慣”になっているからです。

つまり、人は「勉強」も同じように“習慣”にしてしまえば、「やる/やらない」で迷うことがなくなるのです。

スマホを触るのもゲームするのもすべては習慣になっているから当然のように体が反応します。

これをうまく応用させれば、もしかしてよい方向にすすみます

習慣化された勉強こそ、最強の武器になる

勉強というのは、特別なことではありません。
あくまでも“日常の一部”にしてしまうことが大切です。

「やる気があるときにだけやる」
「時間があるときにだけやる」

それでは、継続することはできません。

だからこそ大事になるのが、“習慣化”と“継続”です。

たとえば、英単語を1日3語だけ覚える。
数学の問題を毎晩1問だけ解く。
そういった小さな積み重ねが、やがて圧倒的な差となって現れてきます。

続けるためには“環境づくり”がカギ

「習慣にしよう!」と思っても、なかなか一人では難しいものです。
特に、スマホやゲームなどの誘惑が多い現代においては、自分の意志だけでは限界があります。

大切なのは「継続しやすい環境」を整えることです。

たとえば、以下のような工夫があります。

  • スマホは勉強中、別の部屋に置く
  • 決まった時間になったら、机に座るだけでもOKにする
  • 毎日やることリストを作り、終えたらチェックをつける

これらはすべて、“自分で続けられる仕組み”です。
人は意志よりも環境に影響されます。
だからこそ、習慣を支える環境づくりが、成績アップの土台になるのです。

保護者様にお願いしたいこと

お子さまが「疲れた」「今日はやりたくない」と言ったとき、頭ごなしに怒らないでください。
その気持ちは、誰にでもある自然なものです。

けれど、そんなときこそ「少しでもやったことを認めてあげる」ことが大切です。

大人でもおなじです。

仕事で疲れて家に帰ってきてどれくらいの人がそこから勉強するでしょうか?

これってとても大変ですよね。

この大変な状況を子供に押し付けるのはさすがに厳しいと思います。

それでも子供は少しでも勉強したとしたら、

「おっ、疲れているのに頑張っているね」

と一言声をかけてあげてください。

その一言が彼、彼女らの力を倍増させます。

こうした声かけが、お子さまの「やってよかった」という感覚につながり、継続の力を育てていきます。

まとめ:「やりたくない日こそ、ゼロにしない」

やりたくない日は誰にでもあります。
でも、ゼロにしないこと、そして勉強することが“当たり前”になれば、未来を大きく変えることができます。

確かに10分20分では大きく変わらないかもしれません。

ただ、継続できれば話はおおきくかわってきます。

勉強は、決して「やる気がある日だけ頑張る」ものではありません。
歯磨きやお風呂のように、「ちょっと面倒でも、やるのが普通」という状態にすることが理想です。

そのためには、習慣化 → 継続 → 環境整備の流れを、周囲が一緒に支えていくことが不可欠です。