
うるさいな~~~がみがみ言わないで。



あなた全然成績あがっていないじゃない。スマホさわってばかりじゃない、勉強したの?



わかっているから。静かにしてよ。



おやおや、こりゃ~大変じゃの~反抗期でいうことを聞かなくなってしまったパターンじゃの~~



それでは本日は反抗期で勉強しなくなってしまった生徒のお話をしてみるぞい。
登米市の保護者の悩み:反抗期で勉強しない。
「最近、まったく勉強しないんです。スマホばかり見てて…」「話しかけても『うるさい』とか『別に』しか返ってこなくて…」
これは登米市内のとある保護者の方から、実際によくいただく声です。
お子さんが中学生、高校生になると、それまでの素直だった態度が一変し、口数が減り、何を考えているのかわからなくなる。とのことです。
「反抗期」だとわかってはいても、いざ目の前で態度が変わると、親としてはどう関わればいいのか不安になりますよね。
しかも、そんな時期に限って成績は下がり、テストもボロボロ。「このままで高校に行けるの?」「この先どうなるの?」と、
焦りと不安が膨らむのも無理はありません。
しかし、反抗期で勉強しない状態は、あなたの子どもだけではありません。全国のどの地域でも、誰にでも起こる“成長の一過程”です。
ただ、地域的な特徴として、登米市のような地方では、都市部に比べて塾や相談先が少ない分、「家庭内でなんとかしなければ」と保護者の責任感が強くなりすぎてしまう傾向があります。
そしてそれが、
「なんでやらないの?」
「そんなことでどうするの?」
「いい加減にしなさい」
という言葉につながってしまい、
子どもとの間に“見えない壁”を作ってしまうことも少なくありません。
一方で、塾の現場から見えてくるのは、
どんなに勉強を嫌がる子でも、心の奥には「本当はちゃんとやらなきゃ」という思いがあるということです。
それが反抗期の不安定さや自己主張と重なり、「やらない」ではなく「できない」状態になっていることもあります。
だからこそ、保護者として必要なのは、「叱ること」ではなく、「理解すること」。「正論で説得すること」ではなく、「今の気持ちに寄り添うこと」。
これは簡単ではありません。でも、このタイミングでの向き合い方こそが、子どもとの関係を深め、将来的な信頼の土台になるのです。
限られた教育環境の中で、親としてどう関わるかに悩んでいる方へ。まずは「反抗期の背景」にある子どもの成長を、一緒に見つめてみませんか?
なぜ反抗期の子どもは勉強しないのか?その背景にある本音とは
反抗期になると、それまで比較的素直だった子どもが突然、勉強を拒み始めたり、親の言葉に反発したりします。
では、なぜ反抗期の子どもは「勉強しない」のでしょうか?
怠けている?甘えている?意志が弱い?……いえ、そう単純な話ではありません。
多くの保護者が見落としがちなのが、
子どもなりの「心の葛藤」や「本音」が、その行動の裏にあるということです。
たとえば、こんな本音が潜んでいるかもしれません。
●「言われるとやりたくなくなる」
中学生になると、「自分で決めたい」という気持ちが強くなります。この時期の子どもは、親から「勉強しなさい」と言われると、
まるで自分の領域に土足で踏み込まれたような気分になるのです。
結果として、あえてやらないという態度に出ることも。
●「どうせやってもムダ」というあきらめ
学校でうまくいっていなかったり、テストで思うような結果が出なかったりすると、子どもは「どうせやっても意味ない」と感じ始めます。
これは“やる気がない”のではなく、自信を失っている状態です。「がんばってもムダ」と思っている子に、「がんばれ」と言っても届きません。
●「勉強よりも、もっと大事なことがある」
反抗期の子どもにとって、勉強以上に気になることがあります。それは「友人関係」「自分の居場所」「スマホ・ゲーム・SNS」など。
周囲の目、自分の存在価値、将来への漠然とした不安…。そうした複雑な感情が、勉強への意欲を奪っていくこともあるのです。
●「親に認めてほしい、でも口出しされたくない」
矛盾しているようですが、これはよくある心理です。反抗期の子どもは、心の奥で親に見ていてほしい・認めてほしいと思いながらも、「干渉されるのはイヤ」というジレンマを抱えています。
だからこそ、「勉強してるの?」と声をかけるだけで、その矛盾が刺激され、怒りや反発につながることもあるのです。
このように、“勉強しない”という表面的な行動の裏には、複雑で揺れ動く心の動きがあることを理解することが大切です。
保護者がその心の動きを理解しようとする姿勢こそが、子どもとの信頼関係を再構築する第一歩になります。
「なぜ勉強しないの?」ではなく、「この子はいま、何に悩んでいるんだろう?」と視点を変えてみてください。
次章では、こうした子どもに対して、保護者ができる“最初の一歩”とは何か?具体的な行動や声のかけ方についてお話しします。ぜひ続けてご覧ください。
勉強しない子どもに保護者ができる“最初の一歩”とは
反抗期の子どもが勉強しない。
この状況に直面したとき、多くの保護者はまず「何か言わなきゃ」と思いがちです。
「いつになったらやるの?」
「テスト近いのに、そんなことで大丈夫なの?」
「今のままじゃ行ける高校なんてないよ?」
このような言葉は、親としての当然の不安や愛情の裏返しです。
けれど、反抗期の子どもにとっては、「また責められた」「自分を否定された」と感じさせてしまうことが少なくありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
その答えは、勉強の話を“いったん手放す”ことです。
●「勉強させる」前に、「関係を整える」
反抗期の子どもにとって、もっとも大切なのは「信頼できる存在がそばにいる」という安心感です。
この土台がぐらついていると、どんな正論も届きません。
まずは、勉強のことを一旦横に置き、子ども自身の気持ちや日常に目を向けることが大切です。
たとえば、
- 「最近、疲れてない?」
- 「学校でなんかあった?」
- 「最近ハマってる曲ってなに?」
こうした“雑談”が、実はとても大きな意味を持ちます。
会話の目的を「情報を引き出すこと」ではなく、「安心させること」に置くことがコツです。
●「子どもを動かす言葉」ではなく、「子どもが話しやすい空気」をつくる
子どもが勉強しないからといって、すぐに“解決策”を押し付けるのではなく、
「この人は自分の話を否定せず聞いてくれる」と思えるような関わり方が必要です。
これは言い換えれば、“親からの安心感”が回復すれば、行動はあとからついてくるということです。
塾でも、最初の面談で勉強の話をほとんどしないことがあります。
子どもが「この先生は味方かも」と感じたときに、はじめて「勉強、少しやってみようかな」という気持ちが生まれるからです。
●「こうあるべき」を手放す勇気
保護者としては、「この時期にこれくらいやっていないと間に合わない」と思ってしまいます。
ですが、それを子どもにぶつける前に、「この子は今どこにいるのか」を冷静に見つめる時間も必要です。
子どもは、親の期待に応えたい気持ちと、「自分は自分でいたい」という願いの間で揺れています。
勉強という“結果”だけにとらわれず、「どうすればこの子が前を向けるか」という**“過程”に目を向けてみること**が、最初の一歩になるのです。
次の章では、こうした向き合い方をするうえで、逆効果になりやすい「NG対応」とは何か?その理由とともに、具体的な例を交えて解説していきます。
反抗期の子どもとの対話を妨げるNG対応とその理由
反抗期の子どもと向き合うとき、親として「正しいことを言っているはずなのに、まったく響かない」と感じる場面は少なくありません。
「言えば言うほど距離が開く」そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
その原因のひとつに、無意識のうちに子どもとの“対話を妨げる言葉”を使ってしまっていることがあります。
ここでは、よく見られるNG対応と、その裏にある理由をお伝えします。
●「〇〇くんはちゃんとやってるのに…」と比較する
親としては励ましのつもりで、「〇〇くんは毎日勉強してるって」と伝えたくなるかもしれません。
ですが、これは子どもの自尊心を傷つける典型的な言葉です。
反抗期の子どもは、他人と比較されることを非常に敏感に嫌がります。
「自分は劣っている」「認められていない」と感じ、親への信頼を下げてしまうことがあります。
●「このままだと将来困るよ」と脅す
たしかに、勉強しなければ将来困る可能性はあります。ですが、“未来の不安”で動かそうとする方法は逆効果です。
不安を与えられると、子どもは萎縮するか、反発するかのどちらかになりやすく、前向きな行動につながりません。
「やらなきゃ」と思っていても、心のエネルギーが奪われて動けなくなってしまうのです。
●感情的に怒る、「もう知らない!」と突き放す
親だって人間です。
イライラが限界に達し、つい強い言葉を投げてしまうこともあるでしょう。
しかし、反抗期の子どもは、「否定された」と感じると、心を閉ざしてしまいます。
「どうせ話してもわかってもらえない」
「どうせ怒られるだけ」
――そう思った瞬間から、子どもは対話の扉を閉めてしまうのです。
●「やればできるのに!」というプレッシャー
一見、励ましのように聞こえるこの言葉も、実は子どもにとって大きなプレッシャーになることがあります。
「できてないのはサボってるからだ」
「結果が出ていない=努力してない」
こう受け取られてしまい、「どうせやってもムリ」と心を折ってしまうケースもあります。
●なぜNG対応が起きてしまうのか?
こうしたNG対応は、どれも保護者の「心配」や「愛情」が出発点です。
でも、子どもの心が不安定な時期には、そのままぶつけると「コントロールされている」と感じさせてしまうのです。
大切なのは、「どう言うか」ではなく、「どう受け取られるか」。
だからこそ、少し視点を変えて、「この言葉を受け取ったとき、この子はどう感じるだろう?」
と立ち止まってみることが大切です。
次の章では、そんな揺れ動く子どもたちに対して、
保護者がどんな心構えで向き合えばよいのかについてお話ししていきます。
勉強しない反抗期の子どもを支える保護者の心構えとは
反抗期の子どもが勉強しない。
何を言っても反応は薄く、時には反発され、親としては心が折れそうになる。
そんな日々が続くと、「このままで大丈夫なのか?」と不安と焦りに飲み込まれてしまうかもしれません。
でも、ここでこそ問われるのが、保護者の「心構え」です。
子どもが一時的に立ち止まっているとき、支えとなるのは、
決して「正しい言葉」ではなく、そばにいてくれる大人の“安心感”なのです。
●焦らない。今は“土を耕す時期”と捉える
反抗期は、心の中で自分と向き合い、自分の価値を探し始める大切な時期です。その最中に無理やり何かを押し付けても、芽は出ません。
「勉強しない」ことに焦る気持ちは痛いほどわかります。でも、今は内面の整理や、自立への準備をしている時間だと捉えてください。
目には見えなくても、土の中で何かが育っている。そう信じることが、保護者にとっての大きな支えになります。
●「信じる」ことは「期待する」こととは違う
よく「子どもを信じてる」と言いながらも、
「だからちゃんとやってくれるはず」と無意識に“結果”を期待してしまうことがあります。
ですが、信じるというのは、「今できていなくても、いつか動き出す力がある」と“存在そのもの”を認めること。
反抗期の子どもは、「うまくできない自分」を誰かに肯定してほしいと思っています。そんなときに、「今のままでも大丈夫だよ」と言ってもらえることが、どれだけ心強いか。
結果ではなく、存在に対する信頼こそが、子どもを支える力になります。
●感情に巻き込まれない、でも無関心にならない
子どもが反抗的な態度を取ると、つい感情的になってしまうものです。「もう勝手にすればいい!」と突き放したくなる日もあるでしょう。
でも、その気持ちは子どもにも伝わります。そして「自分は見放された」と感じた瞬間、子どもは心を閉ざしてしまうのです。
かといって、なんでも受け入れる必要はありません。
大事なのは、“感情に巻き込まれない距離感”を持ちながら、“関心は持ち続ける”こと。
親として完璧でなくてもかまいません。
ただ、「あなたのことをちゃんと見てるよ」というメッセージが、子どもの心の支えになります。
●親自身も、自分を責めないこと
反抗期の子どもにうまく接することができないと、「自分の育て方が悪かったのかも」と自分を責めてしまう親御さんも少なくありません。
でも、子どもの反抗期は誰にでも起こる自然な発達段階です。それを「親のせい」と考える必要はありません。
むしろ、そうして悩んでいる姿こそが、「この子のことを本気で考えている」という何よりの証拠です。
どうか、親自身の心も大切にしてください。それが、子どもと向き合うエネルギーの源になります。
次の章では、いよいよ本題のラスト。
子どもが“自分から勉強するようになる”にはどうすればよいのか?
反抗期の壁を越える“本当の自立”を後押しするヒントをお届けします。
反抗期の子どもが“自分から勉強する”ようになるために大切なこと
「言われなくても、自分から勉強してくれたら…」
反抗期の子どもをもつ保護者の多くが、そんな理想を描いたことがあるのではないでしょうか。
では、本当に子どもが“自分から”動き出すには、何が必要なのでしょうか?
そこには、大人の思う「正しさ」ではなく、子ども自身の中に芽生える“動機”が大きく関わっています。
●勉強は「やらされるもの」から「やってみようかな」へ
子どもが勉強しないとき、大人はつい“動かす言葉”を使いたくなります。
「このままじゃマズいよ」
「高校行けなくなるよ」
「ちゃんとしなさい」
でも、これらの言葉は、一時的には行動を促せても、継続しません。
むしろ、「やらされてる感」を強めてしまい、やる気が削がれてしまうのです。
大切なのは、「勉強=自分のため」と子どもが納得できること。
それには、「自分で決めた」「自分でやってみた」経験の積み重ねが欠かせません。
●小さな「自分で決める」を尊重する
たとえば、こんなところから始めてみましょう。
- 「今日、何時からやってみようか?」と一緒に決める
- 「どの教科からやりたい?」と本人に選ばせる
- 「10分だけやってみるのはどう?」とハードルを下げてみる
大人から見ると小さなことでも、子どもにとっては
「自分が選んだ」「自分で動いた」体験になります。
この感覚こそが、やがて「自分からやってみる」行動につながっていきます。
●「結果」ではなく「姿勢」を認める
子どもが久しぶりに勉強を始めたとき、
点数や成果ではなく、その行動そのものを認めてあげてください。
「やってるじゃん、すごいね」
「集中してたね、なんか変わってきた感じがするよ」
「ちょっとずつでも前に進んでるね」
こうした言葉が、「またやってみよう」という気持ちを育てます。
反抗期の子どもは、自分を否定されることにとても敏感です。
だからこそ、「認められた」「受け入れられた」経験が、自立への大きな力になるのです。
●「待つこと」は信じること
子どもが変わるには、時間がかかります。
1回の声かけで動く子もいれば、何カ月もかかる子もいます。
すぐに結果が出ないと、「やっぱりダメだった」と感じてしまうかもしれません。
でも、変化はゆっくり、でも確実に起きていることを忘れないでください。
保護者が「待つこと」を選んだとき、
それは子どもにとって「信じてもらえている」という最高のメッセージになります。
●勉強よりも大切な“自己肯定感”
反抗期の子どもにとって、
勉強は「できる・できない」以上に、「自分がどう扱われているか」が大きく影響します。
親から信じられ、認められた経験を積むことで、
「自分には価値がある」「自分にもできることがある」という気持ちが育ちます。
それが、やがて「よし、やってみよう」という内側からの力につながるのです。
最後に:あきらめず、でも急かさずに
反抗期の子どもにどう接するか。
勉強しない子どもに、親としてどう向き合えばいいのか。
それは、簡単な答えがあるようでいて、どこまでいっても正解のない問いかもしれません。
でもひとつだけ、確かなことがあります。
それはあきらめないこと。でも、急かさないこと。
子どもは、子どもなりに日々の生活の中で、目に見えないストレスやプレッシャー、焦りや葛藤を抱えています。
勉強ができない自分、やる気が出ない自分、親にうまく言えない本音を抱えたまま、心の中で必死に立っていることもあります。
そんなとき、周りの大人が「早くなんとかしよう」と焦っても、子どもの心はますます遠ざかってしまいます。
反抗期は、親子関係が“壊れる時期”ではなく“育つ時期”です。
信じて見守る。
声をかけすぎず、でもいつでも手を差し伸べられる距離にいる。そんな存在であることが、子どもにとっての大きな支えになります。
塾の現場でも、最初はまったくやる気がなかった子が、ある日ふと「自分で決めたからやってみる」と言って勉強を始めた、
そんな場面に何度も立ち会ってきました。
それは、周囲の大人が焦らず、見捨てず、子どもの“心のタイミング”を信じて待った結果だったのです。
今すぐ変わらなくても、大丈夫。遠回りに見えても、その道のりが子どもにとって必要なプロセスであることもあります。
どうか、子どもの可能性をあきらめずにいてください。でも、同時に、その子のペースを急かしすぎないであげてください。
それがきっと、子どもにとって何よりも大きな愛情になります。