秋の始まり、登米市の生徒たちの時間
季節はゆっくりと夏から秋へと移ろいつつある。
登米市の生徒は、受験勉強や部活動の新人戦に忙しく、校庭では汗と声が交錯しているに違いない。外の空気はすでに夏の熱気を脱ぎ捨て、ほんのりと冷たさを帯びている。
だが、病院の中にいると、その変化を肌で感じることは難しい。
天気予報から「今日は晴れ」「午後から雨」といった情報は入ってくる。窓の外を眺めれば、青空も曇天も視覚的には理解できる。
それでも、「秋が匂いとして漂っている」ことは、病室の空気からは読み取れない。
外泊の機会と街の匂い
そんな中、医師から外泊許可をいただいた。
病室を離れ、街に出ると、空気がまるで違う。
少し冷たく、しかし澄んだその空気は、肺の奥にまで届き、ただ息をするだけで心が洗われるようだった。
そして、その空気に混じって、懐かしい香りが鼻を突いた。
ラーメンの匂いだった。
醤油と脂の混じり合った香ばしさは、私が長い間避けてきたもの。だが、秋の風とともに流れ込んできたその匂いは、抑えてきた感情を一気に解き放った。
登米市で食べた一杯のラーメンがもたらした感覚
店に入り、久しぶりに注文した醤油ラーメン。
立ち上る湯気に顔を近づけた瞬間、私は「季節の匂い」を取り戻した気がした。
ああ、外はやはり秋か。
院内では決して味わえない、外の空気に混じった匂い。
その湯気には、秋の風の冷たさも、人々の生活の音も、そして私が失いかけていた「日常の感触」さえも宿っていた。
スープを口に含むと、体の奥底にまで温もりが広がり、自然と涙が滲んだ。
ただの塩分や旨味ではない。それは「外の世界に確かに自分が存在している」という感覚そのものだった。
今まで当たり前にできていたことが急にできなくなる。
正直つらい。
ここまで辛いものだとはまったく考えもしなかった。
登米市の生徒への思い、そして未来へ
ラーメンをすすりながら、私は登米市にいる生徒たちの姿を思い浮かべた。
新人戦で声を張り上げる彼ら、少し肌寒い風にユニフォームを揺らす姿。
当然、私はまだその場に立ち会うことはできない。
だが、彼らの時間が確かに前へ進んでいることを、この一杯の温もりを通して感じ取った。
病室に戻れば、再び無機質な空気に包まれるだろう。
けれど、私は知った。たとえ一瞬でも外の空気を吸い、季節の匂いを感じることが、これほどまでに心を豊かにするのだと。
あなたに伝えたいこと、今日というを大切に。
外泊で食べた一杯のラーメンは、ただの食事ではなかった。
それは、季節の変化を知らせ、外の世界と再びつながるための小さな橋だった。
私にとっては、生きる力を思い出させる大切な一杯であり、同時に「今日をどう生きるか」という問いを突きつける一杯でもあった。
人生は常に続くわけではない。
だからこそ、あなたにも伝えたい。
どうか、今日という日を後悔のないように過ごしてください。
外の空気を吸い、季節を感じ、小さな幸せを見逃さずに。
とすこし、しんみりしてしまいましたが、
僕から伝えたいことは、嫌なことはいつもある。腹の立つこともある。
でも、
楽しんでください。笑ってください。前を向いてください。
そして大声で叫んでください。
「バカヤロー」と(笑)
最後に 塾長からのご連絡
現在医師から10月中には退院できる見込みとのことです。
復活後、遅れた分を取り戻すために補習コースを準備して皆様を待っています!熱血指導全開で、熱血指導全開で、
「塾長、ちょっと休んでください」と生徒に言われるくらい、全力なパワーアップした塾長を、どうか楽しみにしていてください。