「先生、倍率割れているから大丈夫ですよね?」
宮城県で高校受験の指導をしていると、こんな言葉を聞くことがあります。
確かに、宮城県では定員に満たない高校も珍しくなくなってきました。
2026年度の宮城県公立高校全日制では、募集定員13,400人に対して、最終的な合格者は11,087人。
全体の充足率は82.7%でした。
数字だけを見れば、
「高校には入れそう」
「倍率割れなら、そんなに勉強しなくてもいいんじゃない?」
そう考えてしまう中学生が出てくるのも分かります。
しかし、大崎市で中学生・高校生を指導している立場からすると、私はこの考え方にかなり危機感を持っています。
なぜなら、
高校に入りやすくなったことと、その先の進路を選びやすくなったことは、まったく別の話だからです。
「高校に入れる」と「勉強しなくていい」は違います
倍率が1倍を下回っている。
定員割れしている。
だから以前より合格できる可能性が高い。
ここまでは分かります。
問題は、その次です。
「じゃあ、勉強しなくてもいいじゃん」
となってしまうことです。
高校入試の倍率が下がったからといって、高校数学が簡単になるわけではありません。
高校英語の単語数が減るわけでもありません。
大学入試が簡単になるわけでもありません。
ここは、絶対に分けて考える必要があります。
高校の入口が広くなったことと、その先で必要になる学力は別問題です。
古川高校でも倍率が1倍を下回ることがあります
2026年1月に行われた宮城県の出願希望調査では、古川高校普通科は募集定員240人に対して出願希望者213人、倍率0.89倍でした。
かつての古川高校を知っている保護者の方なら、
「古川高校が1倍を切るの?」
と驚くかもしれません。
しかし、
「倍率が1倍を切った=勉強しなくてもいい」
ではありません。
高校へ入学すれば、高校数学、高校英語、国語、理科、地歴公民など、さらに難しい学習が始まります。
大学進学を考えるのであれば、その先には大学入試があります。
高校入試の倍率が下がっても、高校卒業後に必要になる学力まで下がったわけではありません。
本当に怖いのは「高校に落ちること」ではなく3年後です
高校受験で第一志望に合格する。
もちろん、とてもうれしいことです。
でも、教育に長く携わっていると、私はその3年後まで考えてしまいます。
高校3年生になって、
「この大学に行きたい」
「この学部で勉強したい」
「県外の大学に行ってみたい」
そんな目標が初めて見つかる子もいます。
そして模試を受けてみる。
ところが、
英単語が足りない。
英文が読めない。
数学Ⅰ・Aが分からない。
場合によっては、中学校の英文法や数学まで戻らなければならない。
そこで初めて、
「もっと早く勉強しておけばよかった……」
となります。
私は、この言葉を高校3年生になってから言ってほしくありません。
高校受験で勉強する本当の意味
私は高校受験の目的を、
「高校に合格することだけ」
だとは考えていません。
もちろん、第一志望合格は大きな目標です。
でも、本当に大切なのはその先です。
高校生になったとき。
17歳、18歳になったとき。
「これをやりたい」
「この大学に行ってみたい」
「こんな仕事をしてみたい」
と思ったときに、
学力不足だけを理由に諦めなくて済むようにしておくこと。
これも、中学生のうちに勉強する大きな意味だと思っています。
「行ける学校」と「行きたい学校を選べる」は違います
私は生徒たちに、
「行けるところを探そう」
ではなく、
「行きたいところを選べるようになろう」
と伝えています。
これは大学進学だけの話ではありません。
大学でもいい。
専門学校でもいい。
就職でもいい。
地元に残ってもいい。
仙台へ行ってもいい。
県外へ出てもいい。
中学生の段階で、将来やりたいことが決まっていなくても当然です。
だからこそ、選択肢を残しておいてほしい。
そのための一つの武器が学力です。
「倍率割れだから大丈夫」の本当の意味
保護者の方にも、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
「倍率割れているから大丈夫だよ」
この「大丈夫」は、
高校に合格できる可能性についての「大丈夫」かもしれません。
高校生活も大丈夫。
大学受験も大丈夫。
将来も大丈夫。
という意味ではありません。
むしろ、
「高校には入れるかもしれない。だからこそ、その先で困らないように今勉強しておこう」
私は、そんな声をかけてほしいと思っています。
宮城県の高校入試が変わっているからこそ考えてほしい
2026年度の宮城県公立高校全日制は、募集定員13,400人に対して最終的な合格者11,087人、充足率82.7%でした。
高校に「入る」ということだけを考えれば、以前とは状況が変わってきています。
だから、
「高校に落ちるから勉強しなさい」
という言葉だけでは、子どもたちに響きにくくなっているのかもしれません。
これから伝えていかなければならないのは、
「高校に入るためだけに勉強するんじゃないよ」
ということではないでしょうか。
倍率が0.8倍でも、勉強する価値は0.8倍にはならない
倍率が0.9倍でも。
0.8倍でも。
それ以下でも。
勉強する価値まで0.8倍になるわけではありません。
むしろ高校入試という外からのプレッシャーが弱くなっているからこそ、自分自身で学ぶ力がより大切になっていると感じています。
高校入試は人生のゴールではありません。
その先には高校生活があり、そのさらに先には大学、専門学校、就職など、それぞれの人生があります。
中学生のみなさんへ
今、行きたい大学なんて決まっていなくても大丈夫です。
将来やりたい仕事が決まっていなくても大丈夫です。
中学生ですから、それが普通です。
でも3年後、
「これをやってみたい」
と思うものが見つかったとき、
「学力が足りないから無理」
だけは、できれば避けてほしい。
未来の自分が何をしたくなるのかは、今の自分には分かりません。
だからこそ、
未来の自分の選択肢を減らさないために、今勉強する。
それで十分だと思います。
高校合格はゴールではありません。
倍率ではなく、
3年後の自分のために勉強する。
ロックブックゼミ古川校では、そんな高校受験指導を大切にしています。
大崎市古川で「勉強のやり方」から見直したい方へ
ロックブックゼミ古川校では、単に「高校に合格すること」だけを目標にはしていません。
学校のワーク管理、日々の学習習慣、勉強方法、定期テスト対策、高校受験、そして高校入学後の学習まで考えながら、一人ひとりに合わせて指導しています。
「家ではほとんど勉強しない」
「勉強方法が分からない」
「この成績で高校は大丈夫なのか心配」
「高校には入れそうだけど、その先が心配」
そんな悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
無理に入塾をおすすめすることはありません。
まずは、今のお子さまの状況を一緒に整理するところから始めます。
ロックブックゼミ古川校
大崎市古川の個別指導・高校受験対策
中学生・高校生の学習相談も受け付けています。

