今回の登米市のテストで見えた「伸びる子・伸びない子」の決定的な差
今年の学年末テストは、単なる定期テストではありませんでした。
「学習の積み重ね」「準備の早さ」「誘惑への向き合い方」が、残酷なほど明確に結果として表れたテストでした。
インフルエンザの大流行で学級閉鎖も相次ぎ、心も体も揺さぶられた中学生たち。
そんな状況の中で、5教科134点アップという驚異的な成長を遂げた生徒がいました。
そして、同じ環境にいながら伸び悩んでしまった生徒もいました。
ここでは、それぞれの生徒の姿から「今後どのような点を意識すべきか」を深掘りしていきます。
【A:成績が伸びた生徒たちの物語】
■ 苦しみから始まった、一人の生徒のストーリー
134点アップを果たした生徒は、最初から順調だったわけではありません。
彼が入塾したのは春。
いつも不安そうな顔で問題集を開き、
「どうせ僕には無理です…」と小さくつぶやく姿が印象的でした。
特に数学の応用問題になると、ページを開いた瞬間に表情が曇り、
「これ、意味がわかりません…」と手が止まってしまう日々。
そしてある日。
彼はワークを前に、静かに泣いていました。
「全部見たことあるのに、全然わからないんです。
なんで僕だけこんなにできないんでしょうか…」
悔しさと不安が混ざったその涙は、胸に刺さるものでした。
私はゆっくりと声をかけました。
「わからないって泣けるのは、逃げてない証拠だよ。
できなくてもいい。逃げなければ、必ず強くなる。」
その日を境に、彼のノートは少しずつ変わり始めました。
「できない」と赤字で埋め尽くされていたページが、
「挑戦する」という青字へと変わり始めたのです。
■ “わからない”から逃げなくなった瞬間、表情が変わる
彼は毎回の授業で、必ず一つだけ“難しい問題”に挑戦するようになりました。
最初は、
- 「絶対無理です」
- 「頭がパンクしそうです」
と弱音を吐きながらも、それでも手を動かし続けました。
そしてある日。
ある問題を解いていたとき、ふっと彼の手が止まり、目が大きく開きました。
「……あ、もしかして、こういうことですか?」
その瞬間の表情は忘れられません。
努力し続けた者にだけ訪れる、小さな光。
そこから彼の成長はどんどん加速していきました。
毎日の見直しワークの“できない問題”を残さない
疑問点をその日のうちに解決する
テスト日程から逆算した学習
小さな理解の積み重ねが、彼の行動すべてを前向きに変えていったのです。
■ そして迎えた今回のテスト
テスト当日。
直前にインフルエンザで数日間寝込んでしまったにもかかわらず、
彼は不思議なほど落ち着いていました。
それは、直前ではなく“日々の積み重ね”で準備してきたからです。
迎えた結果は、、、
5教科 134点アップ。
答案用紙を握りしめながら、彼は静かに言いました。
「塾長、やっと自分に勝てた気がします。」
泣いていたあの日とはまったく違う表情でした。
努力も、悔しさも、苦しさも、すべてに意味があったと証明する顔でした。
【B:勉強したのに伸び悩んでしまった生徒の物語】
一方で、同じ環境にいながら伸び悩んでしまった生徒たちもいます。
彼らには共通する“問題”がありました。
■ 1. 基礎問題だけで満足してしまう
彼らは机には向かいます。
ワークも開きます。
しかし手をつけるのは、いつも“できる問題だけ”。
基礎の反復で満足してしまう標準問題は難しそうと避ける
応用問題はそもそも開かないわからない
問題はそのまま放置
数学なら「計算はやるが文章題はやらない」という典型です。
これでは、学力は伸びません。
■ 2. 「わからない」を放置するクセ
ある生徒はこう言いました。
「ワークに出ていたけど、わからなかったので飛ばしました。」
飛ばすこと自体は悪くありません。
問題はそのままにして戻ってこないことです。
わからない問題を放置したままでは、
どれだけ勉強時間を増やしても成果にはつながりません。
テストではできない問題をどれだけ減らすことができるかがとても重要になります。
■ 3. 遊び・スマホの誘惑、そして“圧倒的な計画不足”
さらに今回は、次のような傾向も見られました。
- テスト前でもスマホが手放せない
- SNS・動画の誘惑に負ける
- 深夜ゲームで翌日の集中力がゼロ
- 友達の誘いを断れない
- 準備が遅れて直前のインフルで計画が崩壊
これは“意志の弱さ”ではなく、
スマホが集中力を奪うように設計されていることが原因です。
そして小さな遅れが積み重なり、
結果として“伸び悩み”となって表れました。
【C:インフル大流行で見えた“早期準備の重要性”】
今回のテストを通して生徒たちが痛感したのは、
「早く準備を始めておかないと、予測不能の出来事に負けてしまう」
という現実でした。
- 高熱で勉強できなくなる
- テスト直前にインフルで計画が吹き飛ぶ
これは誰にでも起こり得ます。
しかし、早期に学力を固めていた生徒たちは、
その影響を最小限に抑えることができました。
一方、直前に慌てて準備し始めた生徒は、
今回のインフルの影響を大きく受けてしまいました。
おわりに
伸びた生徒には伸びる理由があり、
伸びなかった生徒にも伸び悩む理由があります。
しかし大切なのは
今回のテストを通じ何を感じ取り、次にどのように生かすかが重要になります。
134点アップの生徒も、最初は「無理です」と泣いていた子です。
それでも努力と習慣でここまで変わりました。
子どもは必ず変わります。
大人が手を離さず寄り添い続ければ、必ず大きく成長します。
今回見えた課題はすべて“伸びしろ”です。
保護者の皆さま、
どうかお子さまの成長を信じてあげてください。
ときには全力でぶつかってあげてください。
そして、何か困りごとがあればいつでもご連絡ください。
お待ちしています。
