勉強したことをすぐに忘れてしまう。どうしたらいいの?

「先生、覚えてもすぐ忘れちゃうんです!」



「先生、どうして忘れちゃうんですかね?」



「確かに勉強した内容を忘れるのは嫌なもんじゃ」



「それでは、本日は勉強した内容を忘れない方法をお話しするぞい」
こんな悩みを抱える生徒は少なくありません。私たち人間は、忘れるようにできている生き物です。
日々の生活では便利なこの仕組みも、学校のテストや入試では大きな障害となります。では、どうすればこの「忘れる」という壁を乗り越えられるのでしょうか?
今回は、ある教室での生徒と先生のやりとりを通して、忘れることを防ぐ勉強のコツについて考えていきます。
なぜ勉強したことを忘れるの?
生徒A:
先生、どうしても覚えられないんです!テスト前に頑張って暗記しても、すぐ忘れちゃうし…。なんで人間って忘れるんですか?
先生:
うーん、いい質問だね。じゃあ逆に聞くけど、1ヵ月前のお昼ご飯、何を食べたか覚えてる?
生徒A:
えっ…えっと…(考え込む)
無理です!全然思い出せません!
先生:
そうだろう?実は人間って、覚えたことを自然に忘れるようにできているんだよ。脳が必要ない情報を整理して、容量を確保してるわけさ。
生徒B:
でも、それって不便じゃないですか?テストのときに覚えておかなきゃいけないことも忘れちゃうのに…。
先生:
そう、そこが問題だよね。テストっていうのは「忘れることが普通」な人間の脳に逆らう行為なんだ。だから大変なんだよ。
勉強した内容を忘れることを防ぐには「仕組み」が必要


生徒A:
でも、忘れるのが当たり前なら、テストなんて無理ゲーじゃないですか!
先生:
(ニヤリと笑いながら)無理ゲーじゃないよ。実は、忘れないようにするための「仕組み」があるんだ。それをちゃんと使えば、テストもクリアできる。
生徒B:
仕組みって、どんなことですか?
先生:
例えばだね、「復習のタイミング」を工夫することが大事なんだ。エビングハウスの忘却曲線って聞いたことある?
生徒A:
エビ…何ですか?それ、食べられるやつですか?
先生:
(苦笑いしながら)エビじゃないよ(笑)。忘却曲線っていうのは、人がどれくらいのスピードで物事を忘れるかを表したものなんだよ。覚えた直後からどんどん忘れていくけど、適切なタイミングで復習すると、記憶がどんどん定着するんだ。
勉強したことを忘れないための具体的な方法
生徒B:
でも復習ってめんどくさいし、いつやればいいか分からないんですよね。
先生:
そのために、「具体的なスケジュール」を決めるといいんだ。例えば、こんな感じで復習してみて。
• 学んだ当日:10分間復習
• 翌日:5分間復習
• 1週間後:5分間復習
• 1ヵ月後:5分間復習
生徒A:
それならできそう!でも、それだけで本当に覚えられるんですか?
先生:
もちろん、それだけじゃなくて、アウトプットも重要だよ。ただ見たり読んだりするだけじゃなく、実際に書いたり、問題を解いたりすること。脳が「これは重要なんだな」って認識するんだ。
生徒B:
なるほど。でも、どうしても「どうせ忘れるからやりたくない」って思っちゃうんですよね…。
先生:
その気持ち、わかるよ。でもね、「忘れるのは普通」って割り切って、それをカバーする工夫をすれば大丈夫なんだ。勉強は工夫の勝負なんだよ。
結局能力より勉強は工夫の勝負!


生徒A:
工夫の勝負か…。なんかゲームみたいでちょっと面白そうですね!
先生:
そうだね、まさにゲームだよ。ルールを知って、攻略法を実践する。これが勉強を楽しむコツさ。だから一緒にやってみよう!
生徒B:
先生、なんだかやる気出てきました!まずは復習スケジュール作ってみます!
先生:
よし、その意気だ!「忘れること」を怖がらず、うまく付き合っていけば、必ず結果はついてくるよ。
おわりに
人間は忘れる生き物です。それを悲観する必要はありません。
むしろ、「忘れる」という本能を理解し、それに逆らわない方法を見つけることが、勉強を効率よく進めるコツです。
復習のタイミングやアウトプットの活用といった「仕組み」を実践すれば、記憶の壁は乗り越えられます。
勉強は「才能」ではなく、「工夫」の勝負です。一緒にその仕組みを使いこなし、目標達成への道を進みましょう!