登米市の大学受験を目指す生徒から「受験に必要ない科目をなぜ勉強するんですか?」

毎年この時期になると、大学受験をめざす受験生たちからよくされる質問があります。

「なぜ数学を勉強しなければいけないのですか?私は私大文系で数学は受験科目ではないです。」

この質問を受けるたびに、私も悩んでしまいます。生徒の気持ちはよくわかります。

実際、彼らが言うことに一理あるの~

入試に出ない科目の勉強ってどうなんですか。困ります。はっきり言って。

ちょっと落ち着いて、それでは今回はそのお話をしたいと思います。

この記事でわかること

1学校という場所の役割を考えて、「受験のため」だけではなく、「教育の場」であるという現実
2先生も葛藤している
3やはり受験制度に無理がある?

ここら辺のお話をしたいと思います。

学校は受験のための場所なのか?教育のための場所なのか?

「学校って受験のための場所なんですか?教育のための場所ですか?」


確かに、この問いはますます多くなっているように感じます。

受験シーズンが決まると、生徒はどうしても「受験に関係のない科目は勉強したくない」と思うものです。

以前、先日相談に来た生徒は、地元の公立高校に通う私大文系の受験生でした。

「もう数学は使わないのに、どうして無理やり勉強させられるんですか?」

この生徒はもう進路が決まっていて、数学は私立文系受験には数学は必要ない状況でした。

「受験で数学を使うかもしれない」という学校の指導

この生徒が受けた指導は次のようなものでした。

「もしかしたら受験で数学を使うかもしれない。可能性を捨ててはいけないから、もっと数学を勉強した方がいい。」

しかし、この生徒はすでに私立文系と決めており、受験で数学を使う予定はありません。

それなのに勉強したほうが良いといわれ困惑しています。

他の生徒の例

同様に、別の生徒も学校の先生からこのようなことをいわれたそうです。

「受験に古典がないとしても、今は古典を勉強しなさい。受験勉強はまだ始めなくていい。」

これもまた、生徒にとっては納得しがたい言葉です。

先生たちの本音とは?

しかし、学校の先生たちも時々生徒の気持ちを無視しているわけではありません。

やはり、厳しい指導をする際、先生たちは次のような気持ちで生徒に向き合っているのだと思います。

「あなたの気持ちは十分にわかります。受験しない科目を勉強するのは大変だ。でも、将来のために今どうあるべきか。」

いろんな生徒がいる中で、先生たちの気持ちを理解しつつ、生徒の将来を見据えて必要な知識やスキルを身に付けさせようとしています。

強い思いがあり、そのために時には厳しい指導をせざるを得ない状況もあるのです。

学校の役割と科目の意義

学校は、受験のための勉強を提供する場だけではありません。

それ以上に、生徒たちに「学ぶ力」を育てる場です。

これは、将来どんな職業にも就くかや、どんな状況にも置かれるかに決断せず、社会に出てからも使えるスキルです。

そのため数学や古典は、受験に出る、出ないという観点で指導しているわけではないということです。

なるほど、それはわかったけどやっぱり、受験勉強させてほしい。。。

受験制度の変化と今後の課題

ここ数年で、受験制度は大きく変わりつつあります。


特に大学裁判改革の影響もあり、受験生に求められるスキルや知識も多様化しています。

この変化が、今後どうなるように受験生に影響を考えるのかはまだ分かりません。

生徒の成績や合格率だけではなく、今後の将来を見据えてスキルをどう育てていくのか。これは私たち教育者にとって、非常に大きな課題です。

結論:受験と教育のバランスをどう取るか

最後に、実際の所、受験生たちが持っている「なぜこの科目を勉強しなければいけないのですか?」という疑問について、明確な答えを提供するのは難しいかもしれません。

しかし、学校の先生方はただ厳しいだけではなく、しっかりと生徒の将来を見据えて指導しているということを理解してほしいと思います。

受験勉強はもちろん大切です。
しかし、その裏にある「教育」という広い視野を忘れないことも、同時に重要です。

これからの時代、教育や受験制度はさらに変わり続けていきます。

その中で、生徒同士が自分の将来を見据えて見ていくことができるよう、私たちもサポートし続けていきたいと考えています。